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裙帯 くんたい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

裙帯
くんたい

くたいともいう。 11~12世紀頃の公家の女房たちが晴装束の際に (も) の腰につけて左右に垂らした紐。中国風のもので, (ら) などの薄布でつくられた。異なった色が相なかばするのが特色で,8世紀頃の (きょ) についていた飾りの縁が独立して装飾化したものと思われ,だんや目染などの染色を施したものがある。儀式以外は五節の舞妓などがつけた。

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デジタル大辞泉の解説

く‐たい【×裙帯】

《「くんたい」の撥音の無表記》女子朝服裳(も)の腰の上に締めて前側左右に長く垂らした幅の狭い飾り帯。引き腰はその遺制という。

くん‐たい【×裙帯】

着物の裳裾(もすそ)と帯。または、単に帯。
「青羅の―は新蒲を展(の)べたり」〈和漢朗詠・下〉
くたい(裙帯)

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大辞林 第三版の解説

くんたい【裙帯】

裳の腰につけて左右に長く垂らした紐。官女が正装の時、装飾として用いた。くたい。 「ひれ、-は浮線綾ふせんりようを櫨緂はじだんに染めたり/紫式部日記」
すそと帯。

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世界大百科事典内の裙帯の言及

【懸帯】より

…江戸時代に至って,この裳をつけるのに,唐衣(からぎぬ)と同じきれでこれにししゅうをしたり,あるいは糸の飾りをおいた帯を裳の後ろの腰につけて,これを肩越しに胸にかけてつるようになり,これを裳の懸帯といった。これは古代の裙帯(くんたい)のなごりであるという説もあるが明らかでない。江戸後期の天保年間(1830‐44)からこの懸帯の形式は廃止されて,小腰(こごし)として腰にまわして前で結ぶこととなった。…

【十二単】より

… 十二単の構成は紅の袴をはき,単に袿を数領重ね,晴の行事には砧(きぬた)の上に置いて打って艶を出した絹で作られた打衣(うちぎぬ)を加え,さらに美しい袿の表着(うわぎ)を重ね,腰に裳をつけ,唐衣を着て檜扇(ひおうぎ)を持つ。晴装束として領巾(ひれ)と裙帯(くんたい)をつけ,髪上げして釵子(さいし)を挿した姿を唐装束とか物の具と呼んだ。領巾は紗や薄絹の長い肩かけ,裙帯は紕帯(そえおび)のことで腰の左右に長く垂らす飾りの細帯,釵子は簪(かんざし)。…

※「裙帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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