ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アウエンブルガー」の意味・わかりやすい解説
アウエンブルガー
Auenbrugger, Leopold Edler von Auenbrugg
[没]1809.5.18. ウィーン
オーストリアの医師。打診法の創始者。少年の頃,ワインの樽を外からたたいて,その反響で酒の量を判定する仕事をしており,のちに医師になってからこの方法を胸部の診察に応用した。 1761年に"Inventum novum" (新発見) という本を出して,この打診法の研究を公にした。しかし,当時はその価値を認められず,47年後の 1808年になってナポレオンの侍医 M.コルビザールがこの方法の真の診断上の価値を認めてこの本をフランス語に翻訳してから初めて,打診法は基礎的な診断法として世に広まった。
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