あげまき

精選版 日本国語大辞典 「あげまき」の意味・読み・例文・類語

あげまき

  1. 〘 名詞 〙 動物たこのまくら(蛸枕)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「あげまき」の意味・わかりやすい解説

あげまき
あげまき / 総角

(1)組紐(くみひも)結びの一種丸打ちの組紐をトンボ形に結んだ形をいう。通常、色糸は赤で、冑(かぶと)、鎧(よろい)、胴丸(どうまる)の飾りとして結んで下げたり、幕を絞ったり、国旗を交差させてその中央に飾りとして用いる。

(2)髪形の一種。遊里の太夫(たゆう)が兵庫髷(まげ)に金糸の組紐をトンボ形に結んだ髪飾りを用いたのに始まり、この髪飾りのついた髷をいう。また、平安期までの小児の髪形の一種をいう。髪を額の中央から左右に分けて、それぞれをみずらのように結んだもの。

[遠藤 武]


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