アズマツメクサ(読み)あずまつめくさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アズマツメクサ」の意味・わかりやすい解説

アズマツメクサ
あずまつめくさ / 東爪草
[学] Tillaea aquatica L.

ベンケイソウ科(APG分類:ベンケイソウ科)の一年草。高さ2~5センチメートル、茎は基部で枝分れし束生する。葉は線状披針(ひしん)形で長さ約5ミリメートルあり、対生し、基部で合着する。花は4数性、長さ1.5ミリメートルほどで、葉腋(ようえき)に単生し、4~8月に開き、花弁白色。名は、本種が日本では東京で最初に発見され、外見ナデシコ科ツメクサに似ることによる。北海道と本州水田や海浜泥地に生え、北半球温帯に広く分布する。

[大場秀章 2020年3月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android