デジタル大辞泉 「アタプエルカ遺跡」の意味・読み・例文・類語 アタプエルカ‐いせき〔‐ヰセキ〕【アタプエルカ遺跡】 《Atapuerca》スペイン北部アタプエルカ山脈の洞窟どうくつにある遺跡。ヨーロッパ最古と考えられる人類の化石が多く発掘されており、約80万年前の原人「ホモ‐アンテセソール」などが発見されている。2000年に「アタプエルカの古代遺跡」として世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
知恵蔵 「アタプエルカ遺跡」の解説 アタプエルカ遺跡 スペイン北部アタプエルカ村の石灰岩台地に広がる洞穴遺跡群で、中期更新世の人骨・動物骨化石が大量に発見されている。グラン・ドリナ洞穴からは、約80万年前の人骨が見つかり、ホモ・アンテセソールと名付けられている。シマ・デ・ロス・ウエソス洞穴からは、約30万年前の少なくとも25体に属するホモ・ハイデルベルゲンシスの人骨化石が見つかっている。頭蓋腔容積は1100〜1400立方センチ。これらは顔面の特徴からネアンデルタール人の祖先と見なされている。 (馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アタプエルカ遺跡」の意味・わかりやすい解説 アタプエルカ遺跡アタプエルカいせきAtapuerca スペイン北部の洞窟遺跡。ブルゴスの東約 14kmに位置する。 1976年以来調査が行なわれ,更新世中期,約 30万年前と推定されるプレ・ネアンデルタール人段階の人類化石 20体分以上が発見された。ヨーロッパのこの時代の化石人類出土遺跡としては最大規模であるが,石器,骨角器などの遺物は出土していない。 2000年世界遺産の文化遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by