アトニー(読み)あとにー(その他表記)atony

翻訳|atony

デジタル大辞泉 「アトニー」の意味・読み・例文・類語

アトニー(〈ドイツ〉Atonie)

筋肉などの緊張力が弱まったり消失したりすること。緊張減退症。「胃アトニー

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アトニー」の意味・わかりやすい解説

アトニー
あとにー
atony

一般に筋肉組織の緊張が減弱または消失した状態を総称する。したがって、緊張減退症あるいは弛緩(しかん)症ともよばれる。緊張と弛緩とがバランスをとり、一定の状態が保たれているものの代表が筋肉である。骨格筋の場合にも、また内臓、とくに胃、腸管などの消化管に存在する内臓筋の場合にも、この語が使用される。胃壁の緊張が低下している状態をよぶ胃アトニー症は、胃下垂と関連して臨床的によく用いられることばである。

渡辺 裕]

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