内臓筋(読み)ないぞうきん

精選版 日本国語大辞典 「内臓筋」の意味・読み・例文・類語

ないぞう‐きんナイザウ‥【内臓筋】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎動物内臓のいろいろの器官の壁、血管リンパ管などの壁をつくっている筋肉。不随意筋で、心臓筋以外は平滑筋。〔人体機能(1952)〕

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百科事典マイペディア 「内臓筋」の意味・わかりやすい解説

内臓筋【ないぞうきん】

骨格筋の対。内臓諸器官を構成する筋肉。大部分平滑筋(心臓では心筋)で不随意筋。→筋肉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「内臓筋」の意味・わかりやすい解説

内臓筋
ないぞうきん

体内の臓器に含まれている不随意な筋組織を内臓筋とよぶ。内臓筋のうち、心臓を構成している心筋組織は横紋筋線維(細胞)であるが、その他平滑筋線維(細胞)から成り立っている。内臓筋は、体内の中腔(ちゅうくう)性器官(管や嚢(のう)を形成している器官)の内面を覆っている粘膜組織の外側を取り巻いて筋層を形成しており、縦方向や横方向に走っている。

[嶋井和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内臓筋」の意味・わかりやすい解説

内臓筋
ないぞうきん
visceral muscle

種々の内臓器官をつくっている筋肉要素の総称通常,横紋のない平滑筋であり,消化器泌尿器生殖器,血管,腺の排泄管,瞳孔括約・開大筋などをつくっている。骨格筋が随意筋であるのに対し,内臓筋は不随意筋と呼ばれる。しかし心臓を構成する心筋は平滑筋ではなく,横紋筋であるが不随意筋である。

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世界大百科事典(旧版)内の内臓筋の言及

【筋肉】より

… 不随意運動は,一般に平滑筋smooth muscle(または不随意筋involuntary muscleという)によって行われる。これは主として内臓の壁にあるので内臓筋ともいうが,そのほか血管の壁や皮膚の立毛筋,また眼の瞳孔や毛様体の筋肉も平滑筋である。平滑筋細胞も細長い繊維状であるが,横紋筋細胞と異なり,その細胞質のなかに横紋はみられない。…

※「内臓筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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