アニマルライト(読み)アニマルライト(英語表記)animal right

デジタル大辞泉 「アニマルライト」の意味・読み・例文・類語

アニマル‐ライト(animal rights)

動物権利。1983年、アメリカの哲学者T=レーガンが「動物権の問題」の中で、人権考え方をさらにおしすすめて、動物も保護され、公平に扱われる権利があると提唱した語。アニマルライツ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アニマルライト」の意味・わかりやすい解説

アニマル・ライト
アニマルライト
animal right

動物の生存権。動物は実験で安易に傷つけられたり,苦痛を与えられたり,意味もなく殺害されたりしない権利を有するという考え方。しかし現状では薬品や化粧品の安全性の確認には,どうしても動物実験が必要である。そこで,動物を使わない代替実験の研究の場として世界で初めて日本動物実験代替法学会が設立され,(1) なるべく動物に苦痛を与えない (Refinement) ,(2) 安易に動物を使わない (Reduction) ,(3) 可能な範囲で別な方法に置き換える (Replacement) という3つのRを目指すことになった。代替法として培養細胞を使う,試薬で調べる,使用動物数を大幅に削減できるように既存法を改良する,苦痛を感じない生物で実験する,コンピュータの使用などが検討されている。

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