動物実験(読み)どうぶつじっけん(英語表記)animal experimentation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

動物実験
どうぶつじっけん
animal experimentation

動物を用いて行なう実験。人間を用いた研究には限界があるため,医学研究,ことに実験医学の重要な方法の一つである。用いる実験動物は,実験目標に合わせて選ばれる。また病気の解明につながる疾患モデル動物の研究,実験も行なわれる。動物実験はこれまでに,抗生物質ワクチンの開発など,健康維持や病気の治療に大きく貢献してきた。一方,動物愛護生命尊重,動物資源の保護といった理由から,実験を行なうにあたって,(1) 動物実験の必要性の吟味,(2) 使用動物数を必要最小限に抑える,(3) 動物に可能なかぎり痛みを与えないように処置し,安楽死させるなど,動物福祉・倫理的な配慮が定められるようになった。日本では 1980年の「動物実験ガイドラインの策定に関する勧告」がさきがけとなり,動物実験に倫理規定が定められた。国によっては倫理規定とともに罰則も強化されており,研究者が研究停止させられることもある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

どうぶつ‐じっけん【動物実験】

〘名〙
① 医学的目的のために動物を用いて行なう実験。一般に、人に近い、扱いやすい哺乳動物のウサギ・サル・イヌ・ダイコクネズミ・テンジクネズミ・ハムスターなどを用いる。また、特定の条件下では鳥類なども使用される。〔癌(1955)〕
② 生物実験の一つ。動物の機能・形態を調べるために目的の動物を使用して行なう実験。動物学の進歩あるいは生物学の進歩のため最も重要な実験である。

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