アブドル・カディールカーン(その他表記)Abdul Qadeer Khan

現代外国人名録2016 の解説

アブドル・カディール カーン
Abdul Qadeer Khan

職業・肩書
原子力科学者 元カーン研究所所長

国籍
パキスタン

生年月日
1936年4月1日

出生地
英領インドボパール(インド)

学歴
カラチ大学卒

学位
博士号(冶金学)

経歴
1952年パキスタンに移住。’60年代オランダで冶金学の学位を取得。ドイツでも学ぶ。’72年ウラン濃縮用遠心分離技術を開発し欧州企業体に関連するオランダの会社に就職。’75年帰国。’76年パキスタン独自の濃縮ウラン製造プロジェクトの責任者としてカフタ研究所を設立。’81年カーン研究所を設立。ヨーロッパ企業体から遠心分離装置の設計図を盗むなどのスパイ活動も行い、’83年オランダの法廷で本人不在のまま4年の実刑判決を下されるが、2年後、召喚状が適正に送付されなかったとして覆える。’98年イスラム圏で初の核実験を成功させると国民的英雄となり、パキスタン“核開発の父”とも呼ばれる。2001年カーン研究所所長を辞任。その後、ミサイル開発にも乗り出し、2003年中距離弾道ミサイル“ガウリ”を完成させる。2004年パキスタンの核兵器開発技術漏洩疑惑で、1980年代から個人的に北朝鮮イランリビアなどに核技術を流出(“核の闇市場”)させたとして拘束され、その後漏洩を認める供述を行う。2009年2月イスラマバード高裁は解放を認める決定を出す。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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