20世紀西洋人名事典 「アブラムヨッフェ」の解説
アブラム ヨッフェ
Abram Fyodorovich Ioffe
1880.10.30.(10.29.説あり) - 1960.10.14
ソ連の物理学者。
元・レニングラード大学理工学研究所所長,元・ソ連邦科学アカデミー副総裁。
ウクライナ共和国ロムヌイ生まれ。
ミュンヘン大学でレントゲンの指導を受け、卒業後、1906年帰国し、ペテルブルク高等工業専門学校に務め、ペテルブルク大学講師も歴任。ロシア革命後レニングラードX線研究所の物理・工学部門を主宰。’26年渡米し、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学で結晶物理学を講じる。半導体物理学の技術的応用に着目し、半導体熱電対の理論と応用を開発。’32年レニングラード大学理工学研究所所長。’42〜52年ソ連邦科学アカデミー副総裁を歴任。他に’57年国際物理学連合副会長などを務め、レーニン勲章等を受章した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報