ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
アブル・バラカート・アル・バグダーディー
Abū al-Barakāt al-Baghdādī
[没]1164
ユダヤ系のイスラム哲学者。もとはユダヤ教徒であったが,イスラムに改宗する。イブン・シーナーの哲学の影響を受けながらも,みずからの思想の独自性を主張して「存在が認識の条件である」とか「時間は存在の量である」というようなイスラム哲学史上きわめて特異な見解を提示している。主著『省察録』 Kitāb al-mu`tabar。
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