ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリゲール」の意味・わかりやすい解説
アリゲール
Aliger, Margarita Iosifovna
[没]1992.8.1
ソ連の女性詩人。ユダヤ系の家庭に生まれ,1937年にゴーリキー文学大学を卒業。詩集『生まれた年』 God rozhdeniya (1938) ,『この年の冬』 Zima etogo goda (1938) ,『鉄道』 Zheleznaya doroga (1939) などを相次いで発表して詩壇に登場。第2次世界大戦中に書かれた抒情的叙事詩『ゾーヤ』 Zoya (1942) は,ドイツ軍によって処刑されたパルチザンの少女,ゾーヤ・コスモデミンスカヤの英雄的な生涯をうたったもので,戦争文学の傑作とされている (スターリン賞) 。戦後の詩集としては,『最初のきざし』 Pervye primety (1948) ,『レーニン丘』 Leninskie gory (1953) などがある。 1957年にフルシチョフによって「修正主義的偏向」を批判されたが,その後も「雪どけ」派の詩人として活躍した。
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