アルカリ栄養湖(読み)あるかりえいようこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルカリ栄養湖」の意味・わかりやすい解説

アルカリ栄養湖
あるかりえいようこ

強アルカリ性を示す非調和型の湖。大陸内部の乾燥地帯にある塩湖で、アフリカ大地溝帯、北アメリカ大陸中央、南アメリカ大陸南部の高地、中国西部の高地、ヨーロッパ大陸南東部のスロベニアハンガリー、スロバキア地方に広がるカルスト地帯などの石灰岩岩塩を多く含む地域に分布している。母岩から溶出したナトリウム塩、カルシウム塩などにより水素イオン濃度pH)9を超える。生息する生物の種類は少ないが、生物生産力の高い場合も多く、藍藻(らんそう)による「水の華(はな)」の形成もみられる。動物プランクトンではワムシ類、魚類ではティラピア、セビレナマズの生息が報告されている。

[沖野外輝夫]

『沖野外輝夫・半田暢彦ほか著『湖沼調査法』(1987・古今書院)』『飯田貞夫著『やさしい陸水学――地下水・河川・湖沼の環境』(1997・文化書房博文社)』『沖野外輝夫著『湖沼の生態学』(2002・共立出版)』

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関連語 生態学 西条

最新 地学事典 「アルカリ栄養湖」の解説

アルカリえいようこ
アルカリ栄養湖

alkalitrophic lake

非調和型湖沼の一種。E.Naumann, A.ThienemannはCaを多く含む石灰栄養型の湖にこの名をつけたが,吉村信吉はCa含量とは無関係にOHが多量でpH>9.0の強アルカリ性の湖をこの名で呼んだ。アフリカ大地溝,米国西部のGreat Basinなどの乾燥または半乾燥地域の塩湖には,主に炭酸ナトリウムのため強いアルカリ性を呈するものがあり,ラン藻が異常に繁殖し,輪虫類Brachionusの類が多い。

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参照項目:湖沼型

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