アルファ碁(読み)アルファゴ(その他表記)AlphaGo

デジタル大辞泉 「アルファ碁」の意味・読み・例文・類語

アルファ‐ご【アルファ碁】

AlphaGo》米国グーグルディープマインド社が開発した、囲碁対局用の人工知能ディープラーニングにより、過去の膨大な棋譜を学び、さらに、自身作成のプログラム多数対戦することで強化学習を行っている。局面や指し手の良し悪しを決める評価関数を用いず、モンテカルロ法終局までランダムに打ち、もっとも勝率が高い指し手を選択する。2015年には人間のプロ棋士に勝利した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルファ碁」の意味・わかりやすい解説

アルファ碁
あるふぁご
AlphaGo

Google(グーグル)の子会社であるDeepMind(ディープマインド)社が開発した囲碁プログラムの名称。最初の版が論文で発表されたのは2016年1月である。ディープラーニング(深層学習)、モンテカルロ法、強化学習の三つの手法をうまく組み合わせている。ディープラーニング用に3000万局面の情報を用いており、2015年、コンピュータとしてプロ棋士に互先(たがいせん)(イーブン)で初めて勝ったことで話題になった。2016年には改良版が韓国のトッププロ棋士に勝ち、2017年にはさらなる改良版が中国のトッププロ棋士に勝った。アルファ碁によって囲碁の世界ではコンピュータの実力が人間のそれを超えたことになる。さらに囲碁の過去の棋譜の情報を用いずに囲碁のルールだけから強化学習で学習したというアルファ碁ゼロ(AlphaGoZero)が2017年の後半に発表され、アルファ碁ゼロはアルファ碁に圧勝している。

松原 仁 2020年1月21日]

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知恵蔵 「アルファ碁」の解説

アルファ碁

「AlphaGo」のページをご覧ください。

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