アルフォンソ7世(読み)アルフォンソななせい[こうてい](英語表記)Alfonso VII, el Emperador

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルフォンソ7世」の意味・わかりやすい解説

アルフォンソ7世(皇帝)
アルフォンソななせい[こうてい]
Alfonso VII, el Emperador

[生]1104/1105
[没]1157.8. フレスナダ
カスティリアレオン王 (在位 1126~57) 。ブルゴーニュ伯レイモンの息子。アルフォンソ6世 (勇猛王)の孫。イベリア半島皇帝を自称し中世スペインにおける皇帝思想を示す。幼年時代には母ウラッカと彼女の2度目の夫アラゴンのアルフォンソ1世 (戦闘王)の間でレオン,カスティリアの領有について紛争が続けられたが,ウラッカの死によってアラゴン王アルフォンソ1世は要求を放棄 (1126) 。同時にアルフォンソは皇帝アルフォンソ7世としてイベリア半島の支配者たちから認められた。アルフォンソの国土回復運動アルメリア占領 (47~57) により名声をあげ,コルドバも3年間占領した。しかし,北アフリカにアルモハド朝政権が成立し,1146年以降その激しい侵略が南スペインに対して開始された。彼はアルモラビド朝と同盟して,これを防御するのにその余生を費やした。2人の息子にレオンとカスティリアを分与したが,これは帝国の概念に反する行為であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android