ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルブレヒト2世」の意味・わかりやすい解説
アルブレヒト2世
アルブレヒトにせい
Albrecht II
[没]1439.10.27. ランゲンドルフ
ドイツ王 (在位 1438~39) ,ボヘミア,ハンガリー王 (在位 38~39) 。アルブレヒト5世としてオーストリア公。非常に強力で好戦的な君主として知られる。ハプスブルク家のアルブレヒト4世の息子。 1404年父の死後,義父のジギスムント (神聖ローマ皇帝,ボヘミア王,ハンガリー王) の死およびルクセンブルク家の断絶ののち,ジギスムントの娘と結婚,ドイツ王に選挙され (皇帝位は教皇から承認されなかった) ,さらにボヘミア王,ハンガリー王の位を授与された。治世は2年に満たず,その大部分は,上記両王国内の土着貴族の蜂起や,トルコ人に対するハンガリーの防御に費やされ,その結果,ドイツ本国はおろそかにされた。対トルコ戦でのアルブレヒトの早死にによって,ハプスブルク家に内紛をもたらすことになった。
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