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和様建築 わようけんちく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和様建築
わようけんちく

鎌倉時代に大陸の影響を受けてできた大仏様禅宗様に対し,鎌倉時代以前から日本で行われてきた建築様式をいう。元来は中国,唐の様式で,その和風化したものをさすが,基壇上に建ち,土間で大陸風の様式を残すものも含めていう。貫 (ぬき) を用いず,長押 (なげし) で軸部を固め,窓は連子窓,戸は板扉あるいは蔀戸 (しとみど) とし,蟇股 (かえるまた) を使って大瓶束は用いない。垂木は平行,木鼻 (きばな) などの装飾細部はない。主要遺構は三十三間堂本堂 (1266) ,興福寺東金堂 (1415) 。

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デジタル大辞泉の解説

わよう‐けんちく〔ワヤウ‐〕【和様建築】

和様3」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

和様建築【わようけんちく】

日本建築の一様式。鎌倉時代に中国から伝来した唐様大仏様に対し,従来の伝統に従って作られた建築様式一般をさす。石山寺多宝塔,三十三間堂興福寺五重塔等がその例。
→関連項目折衷様蓮華王院

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世界大百科事典 第2版の解説

わようけんちく【和様建築】

一般に〈和様〉という場合,日本の建築や書道その他の芸術などでわが国固有のものとして古代以来伝えられてきた様式をいう。〈やまとのかたち〉と信じられているものだが,実際には飛鳥・奈良時代に中国の唐から伝えられ,これを学び,平安時代を通じてしだいに日本人の感覚と風土に合うように変容した文化様式を指している。そして〈和様〉という用語は鎌倉時代以降新たに中国から摂取した唐様(禅宗様)や天竺様(大仏様)に対比し,それ以前から日本で広く用いられ,中国とは異なる表現となっていた様式を区別するために使われた言葉である。

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