20世紀西洋人名事典 の解説
アルベルト シュバイツァー
Albert Schweitzer
1875.1.14 - 1965.9.4
ドイツの神学者,オルガン奏者,文化哲学者,医師。
元・ストラスブール大学講師。
カイザースベルク生まれ。
ストラスブール大学で神学と哲学を修め、1899年には哲学博士を取得する。1902年にストラスブール大学講師となった。パイプオルガン演奏とバッハ研究で第一人者となる。’05年には医学を学び、’13年にパリ福音伝道会派遣の医師として、コンゴのランバレネに赴き、熱帯病病院を建設した。一時帰国したものの’26年に再度赴き病院を再開して医療事業を拡張した。休暇の時は資金調達のためにオルガン演奏に費やした。この功績により’55年ノーベル平和賞を受ける。ほかに核兵器実験禁止、原子戦回避をラジオで訴えたり、音楽家としても「バッハ」という大著を著して多面的に活躍した。アフリカの体験記「水と原生林のあいだに」(’21年)、「文化の頽廃と再建」(’23年)、「文化と倫理」(’24年)がある。これらの基礎をなす理念は「生命への畏敬」である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報