ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルマトイ州」の意味・わかりやすい解説 アルマトイ〔州〕アルマトイAlmaty 旧称アルマアタ Alma-Ata州 (1921~93) 。カザフスタン南東部の州。州都アルマトイ。南東は中国に接する。南部はテンシャン (天山) 山脈と山麓の河谷,平地,北部はイリ川の広い河谷と半砂漠地帯から成り,北はバルハシ湖に限られる。乾燥した大陸性気候で,年降水量 110mmであるが,山地では 1000mmに達する。比較的温暖な山麓,オアシスに人口が集中している。工業では食品,機械,繊維,皮革などの工業が発達し,アルマトイを中心としていくつかの小都市に生産が集中している。アルマトイを除く州部の住民の約 80%が農村に居住し,灌漑農業によりコムギを中心にオオムギ,イネ,トウモロコシ,テンサイ,タバコなどを栽培する。ブドウその他の果樹園も多い。乾燥地ではヒツジ,ウマの飼育が盛んである。アルマトイを経てシベリアと中央アジアを結ぶ鉄道,イリ川とバルハシ湖の水運,中国へ通じるハイウェー,アルマトイと各地を結ぶ空路が主要な交通手段となっている。面積 10万 4700km2。人口 215万 4000 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by