日本大百科全書(ニッポニカ) 「アロプレクタス」の意味・わかりやすい解説
アロプレクタス
あろぷれくたす
[学] Alloplectus
イワタバコ科(APG分類:イワタバコ科)ビロードイワギリ属の熱帯性球根植物。中南米の高地の原産で、高温多湿を好み、半日陰でよく生育し、日本では温室植物とされる。花期は6~8月、橙(だいだい)色の萼(がく)に黄色の小花が対比し美しい。葉は広披針(こうひしん)形で光沢があり、表面は濃緑色、裏面は褐色である。温室では夏季に寒冷紗(しゃ)などで日よけをするとよい。用土は保水力のあるものがよく、ピートモスとの混合土でよく育つ。冬季の最低温度は5℃程度は必要。繁殖は挿芽、葉芽挿しでよく増えるが、球根の増殖はよくない。
[金子勝巳 2021年7月16日]