アロース

デジタル大辞泉 「アロース」の意味・読み・例文・類語

アロース(allose)

単糖類の一。アルデヒド基をもつアルドースうち、その構造からヘキソースに分類される。天然での存在量がきわめて少ない希少糖一種。D-アロースはヤマモガシ科の一種の葉から分離されたが、L-アロースは天然にはその存在が知られていない。生体内で抗酸化作用を示すことがわかっている。

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化学辞典 第2版 「アロース」の解説

アロース
アロース
allose

C6H12O6(180.15).アルドヘキソースの一種.D-アロースはヤマモガシ科Proteaceaeの葉から分離されたが,L-アロースは自然界では存在が知られていない.それぞれD-およびL-リボースからシアンヒドリン法による組み上げで得られる.水中での組成は,α-ピラノース14%,β-ピラノース77.5%,α-フラノース3.5%,β-フラノース5%,直鎖アルデヒド0.01% となる.β-D-アロースは融点128 ℃,141 ℃(多形).+0.6→+14.4°(水).6-デオキシアロースは強心性配糖体中に見いだされている.[CAS 6038-51-3:DL-アロース][CAS 7635-11-2:L-アロース]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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