アンウントフュールジッヒ(その他表記)〈ドイツ〉an und für sich

デジタル大辞泉 の解説

アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ(〈ドイツ〉an und für sich)

即自かつ対自ヘーゲル弁証法で、事物の弁証法的発展の第三段階を示す用語アンジッヒの段階から、他者との対立において自己自覚するフュールジッヒの段階に発展し、さらにこの対立が統一されて一段高い状態に止揚された段階。→アンジッヒフュールジッヒ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 の解説

アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] an und für sich ) ヘーゲル弁証法の根本概念。未発展的肯定(アンジッヒ=即自)の状態から発展した対立的否定(フュールジッヒ=対自)の段階により他者との関係で自己が自覚され、この対立が揚棄されて完結的・総合的な真の自覚に達した段階をいう。弁証法的発展(即自→対自→即自かつ対自)の中の三段階目の高次の状態。→アンジッヒフュール‐ジッヒ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android