デジタル大辞泉 の解説 アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ(〈ドイツ〉an und für sich) 即自かつ対自。ヘーゲル弁証法で、事物の弁証法的発展の第三段階を示す用語。アンジッヒの段階から、他者との対立において自己を自覚するフュールジッヒの段階に発展し、さらにこの対立が統一されて一段高い状態に止揚された段階。→アンジッヒ →フュールジッヒ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 の解説 アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] an und für sich ) ヘーゲル弁証法の根本概念。未発展的肯定(アンジッヒ=即自)の状態から発展した対立的否定(フュールジッヒ=対自)の段階により他者との関係で自己が自覚され、この対立が揚棄されて完結的・総合的な真の自覚に達した段階をいう。弁証法的発展(即自→対自→即自かつ対自)の中の三段階目の高次の状態。→アンジッヒ・フュール‐ジッヒ 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例