20世紀西洋人名事典 「アンガスウィルソン」の解説
アンガス ウィルソン
Angus Frank Jhonstone Wilson
1913.8.11 - 1991.5.31
作家。
元・全英図書連盟会長。
サセックス州生まれ。
大英博物館の図書部長であったが、神経衰弱の自己治療のため小説を書き始めた。デビューは短編集「悪い仲間」(’49年)で非情な風刺で注目を浴びた。長編作の「毒にんじんとその後」(’52年)では同性愛を扱っている。他に評伝小説「エミール・ゾラ」(’52年)があり、ゾラやディケンズなど19世紀の社会派を高く評価している。’57年に国際ペンクラブ大会のために来日しており、三島由紀夫や川端康成に関心を持ち、日本の現代小説の書評を雑誌に発表した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報