アンタキヤ(その他表記)Antakya

デジタル大辞泉 「アンタキヤ」の意味・読み・例文・類語

アンタキヤ(Antakya)

トルコ南部の都市。古代名アンティオキア。アスィ川(古代名オロンテス川)沿いに位置する。古代シリア王国セレウコス朝の首都が置かれ、シルクロード終着点として発展。初期キリスト教布教の拠点になり、のちに五大主教座の一つとなった。第一次大戦後から1939年までフランス領シリアに編入。その後、トルコ領となったが、現在もアラブ系住民が多い。ヨーロッパ有数のモザイクのコレクションを収蔵するハタイ考古学博物館、聖ペテロの洞窟教会がある。アンタクヤ。アンタキア。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンタキヤ」の意味・わかりやすい解説

アンタキヤ
あんたきや
Antakya

トルコの小アジア半島南東端、シリア国境のハタイ県の県都。別名ハタイHatay。シリアから流れるアシ川(オロンテス川)河畔に位置し、地中海からは25キロメートル隔たる。人口14万4910(2000)。紀元前300年ごろに建設されたアンティオキアに起源をもつ。国境に近い道路交通の要衝で、シリアのアレッポラタキアとも通じる。県内で産する小麦柑橘(かんきつ)類、オリーブなどを集散する。歴史の古さにもかかわらず戦火や地震の被害を受け、史跡乏しい。第一次世界大戦後フランス領シリアに編入されていたが、1939年トルコ領に復した。

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世界大百科事典(旧版)内のアンタキヤの言及

【アンティオキア】より

…アンティオキアはラテン語名で,古代ギリシア名はアンティオケイアAntiocheia。トルコ名はアンタキヤAntakya。地中海に注ぐオロンテス(アシ)河口から約30km上流の,シリアとの国境近くに位置する。…

※「アンタキヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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