ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンチステネス」の意味・わかりやすい解説
アンチステネス
Antisthenēs
[没]前365頃
ギリシアの哲学者。キュニコス派の祖。最初ゴルギアスに師事,のちソクラテスを信奉。彼はソクラテスにならって徳を究極の目的としたが,それは禁欲による快楽からの自由を意味するにすぎず,きわめて一面的であり,他の人間的活動一切への無関心となって現れた。また,ただ個物のみが存在するという立場から,イデア説に強く反対した。
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