20世紀西洋人名事典 「アントンチェーホフ」の解説
アントン チェーホフ
Anton Pavlovich Chekhov
1860 - 1904
ソ連(ロシア)の作家,劇作家。
タガンログ生まれ。
父が倒産した後自活して故郷で中学を出、モスクワ大学で医学を学ぶかたわら、ユーモラスな小品を新聞や雑誌に書き家族を養った。医者になった後、長老作家グリゴロービチの忠告もあり、本格的な長編を書いた。戯曲「イワーノフ」(1887年)の上演で劇作家の地位を不動のものにした。1890年結核の身でサハリンに旅行し「サハリン島」(1893〜1894年)を書いた。1901年女優オリガ・クニッペルと結婚したが、’04年病状が悪化し死亡した。その他の作品に「6号室」(1892年)、「わが人生」(1896年)、戯曲「3人姉妹」(1901年)、「桜の園」(’94年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報