20世紀西洋人名事典 「アンリブレモン」の解説
アンリ ブレモン
Henri Bremond
1865.7.31 - 1933.8.17
フランスの聖職者,批評家,文学・宗教史家。
元・教授。
エクサン・プロバンス生まれ。
別名abbé Henri Bremond。
17歳でイエズス会に入り、修練期を英国オックスフオードで過ごす。帰国後イエズス会経営の学校で哲学を教授。その後、1904年イエズス会を去り在俗司祭となり著述に専念。ロマン主義的立場に立ち、人間の悟性より霊感を、知性より感情を重んじ、カーディナル・ニューマンの思想影響を強く受け、またボシュエよりフェヌロンの道をたどって、精神自体の自律性を説く。’24年アカデミー・フランセーズ会員となる。主な作品に「宗教的不安」(’01〜09年)、「ロマンチスムのために」(’23年)、「祈りと詩」(’27年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報