日本大百科全書(ニッポニカ) 「アースティカ」の意味・わかりやすい解説 アースティカあーすてぃかāstika インド哲学の用語。ベーダ聖典の権威を受け入れ、主宰神と来世の存在(アスティ)を認める人のこと。ヒンドゥー教の主流派は自らをそうよび、その立場をとらない人をナースティカとよんで非難、軽蔑(けいべつ)した。前者を「正統」、後者を「異端」ということも可能ではあるが、キリスト教やイスラム教の場合のように、両者の抗争が血なまぐさい組織間のつぶし合いにまで発展することはなかった。[宮元啓一][参照項目] | ナースティカ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例