アーフェルカンプ(その他表記)Hendrick Avercamp

改訂新版 世界大百科事典 「アーフェルカンプ」の意味・わかりやすい解説

アーフェルカンプ
Hendrick Avercamp
生没年:1585-1634

オランダ風景画家。アムステルダムに生まれたが,生涯大半カンペンで送った。聾啞者であったことから“カンペンの啞”のあだ名を持つ。冬景色のみを繰り返し描き,これを一分野として確立させた専門画家の一典型。彼の絵画は時に見られる巧妙な空気遠近法にもかかわらず,つねに赤や黒などの強い色彩への愛着を示しており,この点後続する単色濃淡様式の風景画とは根本的に区別される。甥のバーレントBarend Avercamp(1612-79)も追随者としてきわめて類似した作品制作した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 高橋

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーフェルカンプ」の意味・わかりやすい解説

アーフェルカンプ
Avercamp, Hendrik

[生]1585
[没]1634
オランダの風景画家。特に冬景色に長じる。主としてアムステルダムで制作。作品『城の近くスケートをする人たち』 (ロンドンナショナル・ギャラリー) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む