20世紀西洋人名事典 「イサークバーベリ」の解説
イサーク バーベリ
Isaak Emmanuilovich Babel’
1894 - 1941.3.17
ソ連の作家。
オデッサ(南ロシア)生まれ。
ユダヤ臭の強い優れた短編作家。商業学校に通い、家庭ではユダヤ語、聖書、ユダヤ法律を学んだ。1915年ペテルブルグへ赴き、翌年最初の短編を「年代記」誌に発表。後、ゴーリキーの助言により創作をやめ人生を知るために実社会に出て、文部人民委員会、食糧微発隊、騎兵隊、オデッサ県委員会等で働く。’23年「自分の思想をあまり冗漫にならずに、明瞭に表現できるようになった」と自覚するに及び、’24年再び創作活動に入り雑誌「芸術左翼戦線」に短編「塩」「王様」等を発表。後、短編「騎兵隊」(’26年)等を刊行し作家としての地位を築いた。’39年無実の罪で逮捕され獄死した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報