日本大百科全書(ニッポニカ) 「イズミット」の意味・わかりやすい解説 イズミットいずみっとzmit トルコの小アジア半島北西端、マルマラ海を抱くコジャエリ半島南岸の付け根に位置する港湾都市。コジャエリ県の県都。人口19万5699(2000)。イスタンブールの東93キロメートルの道路・鉄道交通の要衝で、製紙、パルプ、セメント、鋼管、石油化学などの工業が発達する。イスタンブール向けの農産物も集散する。紀元前264年に建設されたニコメディアに由来し、以後この地方の中心都市となった。1999年のトルコ大地震では大きな被害を受けた。[末尾至行][参照項目] | トルコ大地震 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イズミット」の意味・わかりやすい解説 イズミットİzmit トルコ北西部,マルマラ海に面するイズミット湾奥の都市。前8世紀にすでに建設され,前 264年頃ビティニア王国のニコメデス1世によって再建され,ニコメディアと呼ばれて栄えた。ビザンチン時代には衰え,1326年オスマン帝国領となる。市の近年の成長は,急速な工業化と,イスタンブールとアンカラの間の要衝としてのその位置に負うところが多い。製紙業の中心で,国の需要のなかばを供給している。ほかにセメント,リン酸肥料,織物,石油化学,タイヤ,石油精製などの工業がある。鉄道,ハイウェーで国内各都市と連絡。イズミット港はマルマラ海域中第2の港である。人口 25万 6882 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by