イドマ族(読み)イドマぞく(その他表記)Idoma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イドマ族」の意味・わかりやすい解説

イドマ族
イドマぞく
Idoma

ナイジェリアニジェール川ベヌエ川の合流点近くに居住する民族。言語はニジェール=コンゴ語派のクワ諸語に属する。 19世紀初めのフルベ族との戦いで現在の地に追いやられるまでは,さらに広い地域に分布していた。サバナと熱帯雨林で穀物とヤムいもの鍬耕作による農業を行い,定期市を開いて北と南の地方に作物を送り出している。吸血性のツェツェバエのため家畜はいない。社会組織は父系の一夫多妻制で,血縁集団首長が俗事と祭事を司る場合もある。男子結社が発達し,祖先崇拝儀礼には女性の参加を認めない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む