20世紀西洋人名事典 「イワンセチェノフ」の解説
イワン セチェノフ
Ivan Michailovich Sechenov
1829 - 1905
ソ連の生理学者。
元・モスクワ大学教授。
1856年モスクワ大学で学位を取得後、ドイツ、フランスに留学し、ペテルグラードの外科医科大学を経て、’88年モスクワ大学生理学教授となる。感覚生理学、生物学とくに進化論、連想主義における唯物論的傾向、反射などの研究に基づく客観的心理学を提唱し、国内ばかりでなく国外にも強い影響を与えた。また、パブロフ、ベヒテレフの反射学に対して道を開き、感覚反射から思想などの解明を通して、唯物論的認識論に多大な寄与をした。また、モスクワ大学退官後は1904年科学アカデミー名誉会員となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報