旺文社世界史事典 三訂版 「インド航路の発見」の解説
インド航路の発見
インドこうろのはっけん
オスマン帝国の勢力拡大により,ヨーロッパへの香辛料供給が脅かされることへの不安と,東方にあると考えられた伝説上のキリスト教国家へのあこがれによって,ヨーロッパ各国はアジアとの直接貿易をめざし,新航路の発見に努力した。ことにポルトガルはエンリケ航海王子の奨励によってアフリカ西岸を探検し,バルトロメウ=ディアスが1488年喜望峰を発見した。ついでヴァスコ=ダ=ガマは喜望峰を回り,アラビア人水夫を水先案内人として,1498年5月インドのカリカットに到達した。
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