ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ12世」の意味・わかりやすい解説
ルイ12世
ルイじゅうにせい
Louis XII
[没]1515.1.1. パリ
フランス王 (在位 1498~1515) 。オルレアン公シャルル (シャルル・ドルレアン ) の子。シャルル8世の幼少期,摂政アンヌ・ド・フランス (ボージュ) に反旗を翻し (道化戦争 La guerre folle,85~88) ,敗れて捕われたが,その後シャルル8世と和解しイタリア戦争に参加。 1498年シャルル8世の死後,即位,同時にその寡婦アンヌ・ド・ブルターニュと再婚。 99年ミラノを征服。 1508年カンブレー同盟に加入してベネチアを攻め,翌年アニャデッロで勝利を得たが,ローマ教皇の「神聖同盟」と対立,13年ノバレの敗北後フランス軍はイタリアから撤退。同時にスイス,スペイン,イングランド,神聖ローマ帝国の侵略を受け,14年イングランドと和約。国内行政としては地方慣習法の編纂,裁判,訴訟制度の改善,治水,道路の整備に尽力し,06年の全国三部会で「民衆の父」なる称号を授けられた。
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