デジタル大辞泉 「インペリアルバレー」の意味・読み・例文・類語 インペリアル‐バレー(Imperial Valley) 米国カリフォルニア州南東部からメキシコのカリフォルニア湾北西岸にかけて広がる低地。ソルトン湖をはじめ、標高が海面下の土地が大部分を占める。潅漑かんがい化が進み、肥沃な農業地帯として知られる。インペリアル谷。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「インペリアルバレー」の意味・わかりやすい解説 インペリアル・バレーImperial Valley アメリカ合衆国,カリフォルニア州南東部からメキシコのバハ・カリフォルニアの一部に広がる乾燥した盆地。コロラド砂漠の一部で,大部分が海面以下。かつてはカリフォルニア湾に続く谷を形成したが,コロラド川デルタの形成により区切られ盆地化した。1902年に最初の灌漑事業が完成したが,3年後にコロラド川が氾濫して北側にソールトン海が形成された。インペリアル・ダム(1938)とオール・アメリカン水路(1940)の完成によって急速に灌漑化が進み,2000km2の耕作地に多様な農産物を産する肥沃な農業地帯となった。メキシコ系住民が多く住む。執筆者:矢ヶ崎 典隆 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インペリアルバレー」の意味・わかりやすい解説 インペリアルバレーImperial Valley アメリカ合衆国カリフォルニア州南部,カリフォルニア湾の北西に続く低地。ソルトン湖およびその周辺一帯は海面下のところが多い。コロラド砂漠の一部であるが,灌漑によって生産性の高い集約的な農業地帯となった。灌漑事業は 1901年に始ったが,その後,コロラド川の氾濫によってしばしば被害を受けた。 35年フーバーダムが完成して洪水の心配がなくなり,40年に新しくコロラド川から引水するオールアメリカン運河が開通するに及んで,急速に開発が進んだ。現在,約 20万 haの耕地が 4800kmに及ぶ用水路で灌漑され,肉牛,ヒツジの飼育のほか,レタスやトマト,テンサイ,アルファルファ,オオムギ,ワタなどの栽培が盛んである。主要都市はエルセントロとブロウリーである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by