20世紀西洋人名事典 の解説
ウイリアム・カルロス ウィリアムズ
William Carlos Williams
1883.9.17 - 1963.3.4
米国の詩人,医者。
ニュージャージー州ラザフォード生まれ。
ペンシルバニア大学に在学中にエズラ・パウンドやヒルダ・ドゥリトルの影響を受け、生地で小児科医をしながら詩を書いた。独自の純粋なアメリカ的な表現でものそのものを描くというスタイルをとり、’30年、’40年代には「客観派」の詩人集団を結成、’50年以降後続の世代の詩人に対する影響力は大きかった。代表作は生地の近くの街パタソンを舞台とし、それを人格化したパタソン博士の登場する長詩編「パタソン」(’46年〜58年)で、アメリカ文学史の再建を説いた「アメリカの種子の中に」(’25年)、「初期詩集」(51年)、戯曲「自伝」(’51年)など多くの作品がある。’62年に詩集「ブリューゲルの絵その他」でピュリッツァー賞を受賞している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報