20世紀西洋人名事典 の解説
ウィリアム・ハモンド ライト
William Hammond Wright
1871 - 1959
米国の天文学者。
元・カリフォルニア大学教授。
カリフォルニア大学で土木を学んだ後、同大学院で天文学を専攻する。シカゴ大学で最新の分光写真術を学び、1897年にリック天文台の助手となり、恒星の視線速度、太陽運動の研究を行う。1903〜06年までチリのサンチャゴで南天星の研究を行った。’08〜44年までカリフォルニア大学教授、’35〜42年までリック天文台台長を務める。天文観測器械、施設の設計者として活躍し、惑星、特に火星の研究に初めて6色写真を使った人として知られる。惑星状星雲とその中心星の研究に寄与し、新星のスペクトル写真にも力を入れた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報