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視線速度 しせんそくど radial velocity

翻訳|radial velocity

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

視線速度
しせんそくど
radial velocity

物体の運動速度の視線方向の成分をいう。恒星視線速度は,太陽を基準にスペクトルドップラー効果によって求められる。すなわち,その恒星が遠ざかっていればスペクトル線は赤色方向に(→赤方偏移),近づいていれば紫色方向に移る。

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デジタル大辞泉の解説

しせん‐そくど【視線速度】

天体が観測者に近づき、または遠ざかる動きのときの速度。ドップラー効果によって求められる。

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百科事典マイペディアの解説

視線速度【しせんそくど】

天体の運動速度の視線方向の成分。ドップラー効果による光の波長の増減(遠ざかるとき増し,スペクトルが赤のほうへずれる)から測られる。太陽近傍の恒星では一般に小さいが,毎秒100km以上の高速度星もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

しせんそくど【視線速度 radial velocity】

天体の運動速度の視線方向(観測者と天体を結ぶ直線方向)成分をいい,遠ざかる場合を正,近づく場合は負で表す。天体を分光観測して,波長λのスペクトル線のドップラー効果によるずれ⊿λを測ると,光速の⊿λ/λ倍が視線速度である。ずれは天体のスペクトルといっしょに放電管の輝線スペクトルなどを測定して求める。固有運動とともに天体の空間運動の観測量の一つだが,固有運動長時間を隔てた2回の位置観測によるのと異なり,1回の観測で求まる。

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大辞林 第三版の解説

しせんそくど【視線速度】

観測者に対する天体の速度のうち、視線方向の成分。ドップラー効果によるスペクトル線の変位を測定することによって求められる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

視線速度
しせんそくど

観測者から天体へ結ぶ直線を視線という。天体は空間を運動しているが、その速度のうち、視線方向の成分(動きの速さ)を視線速度とよぶ。簡単にいえば、天体が観測者から遠ざかる、または観測者へ近づくときの速度である。視線速度は、天体から発する光のドップラー効果を利用して求める。天体の光のスペクトルを観測すると多くのスペクトル線が見られる。天体が観測者に対して視線方向に運動しているときは、スペクトル線の波長は静止しているときの波長からずれる。これがドップラー効果で、そのずれΔλは視線速度の大きさvに比例し、遠ざかるときは波長の長いほうへ(つまり赤いほうへ、このときΔλ>0)、近づくときは短いほうへ(紫のほうへ、Δλ<0)ずれる。これらのことからΔλを測ってvを求めるのであるが、式で書くとv=(Δλ/λ)c。ここでλはそのスペクトル線の静止時の波長、cは光速度。vは遠ざかるときをプラス、近づくときをマイナスとする。[大脇直明]

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世界大百科事典内の視線速度の言及

【恒星】より


[恒星のスペクトル]
 回折格子などの分光装置を用いて星のスペクトルを分析することによって得られる情報量はきわめて多い。ドップラー効果によってスペクトル線は星が近づくときは短波長側へ,遠ざかるときは長波長側へ固有の波長から少しずれて観測されるから,これを測って星と太陽との相対運動の視線方向の成分〈視線速度〉を求めることができる。視線速度とそれに垂直な固有運動の速度成分とを合わせて星の空間運動が決まる。…

【天文学】より

…オーストリアのC.J.ドップラーは〈ドップラー効果〉の発見者として知られているが,この理論によって暗線の〈ずれ〉を観測して,星が観測者から遠ざかるか,あるいは近づくかを知ることができた。すなわち恒星の〈視線速度〉の発見である。現在では回折格子,干渉板,フーリエ分光装置などの分光器を望遠鏡につけて星の分光写真をとることによって,その物理的性質の研究が進められている。…

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