20世紀西洋人名事典 「ウィルヘルムグレーナ」の解説
ウィルヘルム グレーナ
Wilhelm Groener
1867 - 1939
ドイツの軍人,政治家。
元・ドイツ帝国陸軍参謀次長。
第一次大戦中に軍需庁長官として、総力戦体制の樹立や、労働力を動員するため労使紛争に介入するなどの働きをした。1918年にドイツ帝国陸軍参謀次長となり、’18年のドイツ革命では議会主義共和国を選択し、社会民主党のエーベルトとともに、ワイマール共和国を成立させた。ここで、’20〜23年運輸相、’28〜32年には国防相、’31〜32年に内相を歴任して、共和制の安定に寄与したが、ブリューニング内閣の内相としてナチス突撃隊の弾圧を試みたが、大統領、軍部と衝突し、失脚した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報