20世紀日本人名事典 「ウェストンウォルター」の解説
ウェストン ウォルター
Weston Walter
- 国籍
- イギリス
- 生年
- 1861年12月25日
- 没年
- 1940年3月18日
- 出生地
- イングランド・ダービー
- 学歴〔年〕
- ケンブリッジ大学クレアカレッジ卒,リドレー・ホール神学校卒
- 主な受賞名〔年〕
- 勲四等瑞宝章(日本)〔’37年〕
- 経歴
- 25歳頃からスイス・アルプスで本格的な登山を始める。イギリス聖公会宣教師として1888年(明治21年)来日、神戸の聖アンドルーズ教会の牧師として伝道に携わるかたわら九州の諸山に上り、ついで、のちに日本アルプスとして親しまれるようになった信州の山々に登る。1896年一旦帰国し、1902年再び来日、鳳凰山の地蔵仏に我が国初の岩登りを行った。日本山岳会の設立を提唱し、’05年には日本山岳会名誉会員。同年帰国、’11年再来日、’15年帰国。“日本近代登山の父”といわれ、’47年以来毎年上高地のレリーフの前でウェストン祭が開かれる。著書に日本アルプスを世界に紹介した「Mountaineering and Exploration in the Japanese Alps(日本アルプス・登山と探検)」(1896年)、「The Playground of the Far East(極東の遊歩場)」(1918年)や「A Wayfarer in Unfamiliar Japan」(’25年)、「Japan」(’26年)などがある。’90年2月ウェストンの日記が英国山岳会本部でみつかり、その足跡に数多くの新事実が明らかになる。’91年1月日本山岳会のウェストン研究グループにより4年がかりでウェストンの年譜が完成され、機関誌「山岳」に掲載された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報