ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォルス」の意味・わかりやすい解説
ウォルス
Wols
[没]1951.9.1. シャンピニーシュルマルヌ
ドイツの画家。本名 Wolfgang Schulze。フランクフルトのアフリカ学院で民俗学,人類学を学んだが,絵画,写真への関心が高まり,一時バウハウスで学ぶ。 1932年パリへ移住し,写真で生計を立て,その際使ったウォルスの名を没するまで用いた。第2次世界大戦中は強制収容所を転々としたが,45年かきためた作品をパリで発表し,一躍注目された。フォートリエ,デュビュッフェとともにアンフォルメル絵画の先駆者とされる。炸裂する絵具の塊のような激しい動きの画面が特色。経済的には恵まれず,貧困のなかで病没した。代表作『コンポジション』 (1947) 。
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