ウォルス(その他表記)Wols

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォルス」の意味・わかりやすい解説

ウォルス
Wols

[生]1913.5.27. ベルリン
[没]1951.9.1. シャンピニーシュルマルヌ
ドイツの画家。本名 Wolfgang Schulze。フランクフルトのアフリカ学院で民俗学人類学を学んだが,絵画,写真への関心が高まり,一時バウハウスで学ぶ。 1932年パリへ移住し,写真で生計を立て,その際使ったウォルスの名を没するまで用いた。第2次世界大戦中は強制収容所を転々としたが,45年かきためた作品をパリで発表し,一躍注目された。フォートリエデュビュッフェとともにアンフォルメル絵画の先駆者とされる。炸裂する絵具の塊のような激しい動きの画面が特色。経済的には恵まれず,貧困のなかで病没した。代表作『コンポジション』 (1947) 。

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