ウォーラステイン

百科事典マイペディア 「ウォーラステイン」の意味・わかりやすい解説

ウォーラステイン

米国の社会学者。現代アフリカの実証研究から出発。その後,〈単一の世界システム〉としての資本主義と,その歴史的発展解明へと関心を展開した。《近代世界システム》では西欧を中心とし,その他の地域を周辺や半周辺とする単一の資本主義的分業体制を論じている。交易という形での流通を通して,余剰は周辺から中核へと流れていくという。その考え方は経済的側面だけではなく,世界システムの政治的側面や,国民国家概念の再考へと広まる可能性を持つ。こうした彼の考え方には,ブローデルら社会史学派や,アミンら従属論者との影響関係を見ることができる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォーラステイン」の意味・わかりやすい解説

ウォーラステイン
Wallerstein, Immanuel Maurice

[生]1930.9.28.
アメリカ合衆国の社会学者,経済学者,歴史学者。コロンビア大学卒業。カナダのマギル大学教授などを経て,1976年ニューヨーク州立大学教授に就任。アフリカ研究を通じて従属論継承・発展させた世界システム論を展開し,世界資本主義の今日的な諸問題についても活発な論究を続ける。主著『近代世界システム』The modern world-system(I,1974,II,1980,III,1989),『史的システムとしての資本主義』Historical capitalism with capitalist civilization(1983)。

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