日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウクラインカ」の意味・わかりやすい解説 ウクラインカうくらいんかЛеся Украинка/Lesya Ukrainka(1871―1913) ウクライナの女流作家。本名はラリサ・ペトロブナ・コサチ。女流作家オリョーナ・プチルカを母に貴族の家に生まれる。9歳から詩作を始め、シェフチェンコの影響を受け、民族解放、圧制への抗議、人間性の解放を訴える詩を多数書いた。1890年代なかばから劇作を始め、民謡・迷信を取り入れた詩劇『森の歌』(1912)、ドン・ファン伝説に独自の解釈を持ち込んだ『石の主』(1912)などを発表。『バビロンの幽囚』(1903)、短編『友情』(1905)などもある。[中本信幸] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例