日本歴史地名大系 「士別市」の解説 士別市しべつし 北海道:上川支庁士別市面積:五九七・二八平方キロ昭和二九年(一九五四)上川郡(旧天塩国)の士別町・上士別(かみしべつ)村・温根別(おんねべつ)村・多寄(たよろ)村の一町三村が合併して成立。上川支庁管内北部にあり、北は上川郡風連(ふうれん)町、空知支庁管内の雨竜(うりゆう)郡幌加内(ほろかない)町、東は上川郡朝日(あさひ)町、南は上川郡剣淵(けんぶち)町・和寒(わつさむ)町、上川郡(旧石狩国)比布(ぴつぷ)町、西は幌加内町に接する。地形は東部山地、中央低地帯、西部山地に三分でき、東部山地は北見山地の西端にあたる。中央低地は名寄盆地に属し、天塩川の広い氾濫原と河岸段丘および火山性堆積物などで構成されている。西部山地は天塩山地南東端にあたる。天塩岳を源流とする天塩川が金(きん)川などの支流を集めながら北西流し、中央部を通り北に向かう。天塩川支流の剣淵川は犬牛別(いぬうしべつ)川などの支流を集めて北流し、市域中央北寄りで天塩川に合流する。気候は内陸性で、五月から九月前半までは比較的高温多照で気温が摂氏三〇度を超えることもあるが、オホーツク海高気圧の影響を受けると低温が続くこともある。一〇月に入ると気温は下がって霜が降り、初雪をみることもある。一二月中旬には根雪となり積雪は多く、零下三〇度以下に冷え込むことがある。 士別市しべつし 2005年9月1日:士別市と上川郡朝日町が合併⇒【士別市】北海道:上川支庁⇒【朝日町】北海道:上川支庁 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「士別市」の意味・わかりやすい解説 士別〔市〕しべつ 北海道中北部,天塩川の上流域に位置する市。西部は名寄盆地の南部にあたり,冬季は北海道でも最も寒冷な地域に含まれるが,夏はかなり高温。東部は北見山地の山岳で占められる。 1954年士別町と上士別村,多寄村,温根別村の3村が合体して市制。 2005年朝日町と合体。地名はアイヌ語のシペツ (本流の意) に由来。 1899年屯田兵 100戸が入植したのが起源。大正期はデンプン製造と木材産出の一中心地。天塩川沿いには水田が分布し,丘陵地ではジャガイモなどの栽培や乳牛,肉牛,綿羊飼育などが行なわれる。山間部では林業が盛ん。乳製品,デンプン,ワインなどの農産加工業や,製材,木工などの工場が立地する。天塩川をせき止めた多目的ダム,岩尾内ダムの人造湖,岩尾内湖は天然林に囲まれた行楽地。天塩岳 (1558m) 北西麓一帯は天塩岳道立自然公園に属する。 JR宗谷本線が市の西部を縦貫。西部の剣淵町との境界付近に道央自動車道のインターチェンジがあり,国道 40号線,239号線が西部を通る。面積 1119.22km2。人口 1万7858(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by