日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウニマ」の意味・わかりやすい解説
ウニマ
うにま
UNIMA
国際人形劇連盟Union Internationale de la Marionnetteの略称。1920年代は「人形劇のルネサンス」とよばれた時代で、29年にチェコのプラハで国際人形劇展示会が開催され、そこでウニマが結成された。呼びかけ人はフランスのポール・ジャンヌで、会長はチェコ人の人形劇歴史家インデジツフ・ベセリー、14か国の人形劇人が加盟した。以来、人形劇に関係する世界の人々が、その芸術を通じて平和と諸国民の相互理解に貢献してきた。57年に第二次世界大戦後初の大会をプラハで再開、93年にはユネスコのNGO(非政府組織)として認定された。2005年現在、65か国にナショナル・センターが置かれ、約7000人の会員が活動している。2004年からフランスのマッシモ・シュースターMassimo Schuster(1950― )が会長を務める。創立に参画し、1933年から72年まで書記長を務めた旧チェコスロバキアのヤン・マリクJan Malík(1904―80)の功績は大きい。日本ウニマは1967年(昭和42)に組織され、川尻泰司(かわじりたいじ)(1914―94)が初代会長となった。2005年(平成17)から4代目を杉田信博(すぎたのぶひろ)が務める。1974年以降、毎年『日本の人形劇――日本人形劇年鑑』を出している。
[村井志摩子]
『日本ウニマ編・刊『日本の人形劇――日本人形劇年鑑』各年版』