ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウワディスワフ3世」の意味・わかりやすい解説
ウワディスワフ3世
ウワディスワフさんせい
Władysław III; Ulászló I
[没]1444.11.10. ワルナ
ポーランド王 (在位 1434~44) ,ハンガリー王 (在位 40~44) 。父王の死で 10歳でポーランド王となったが,実権は父の顧問官オレスニキ枢機卿の手にあった。 1440年反ハプスブルク家のハンガリー貴族に対する枢機卿の工作でウラースロー1世としてハンガリー王をも兼ねたが,ハプスブルク家支持者との間で3年にわたる戦いが勃発した。教皇エウゲニウス4世の仲介で和睦が成り,対トルコ十字軍を率いて 43年バルカン半島に侵入,44年セルビア,アルバニアなどの解放と賠償金を要求する和約をスルタン,ムラト2世に強制した。2日後宗教上の口実でみずからこれを破棄,侵略を続行したが,ブルガリアのワルナでポーランド=ハンガリー連合軍は大敗を喫し,王は戦乱の中で陣没した。
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