山川 世界史小辞典 改訂新版 「エデッサ伯領」の解説
エデッサ伯領(エデッサはくりょう)
Edessa
1098年,アルメニアの君主トロスの養子となって共同統治を始めたボードワン1世が,トロス死後,他の要塞も入手して成立した伯領。以後50年にわたってラテン諸国の北西部における防護壁として機能した。民族は雑多で,要塞にこもって支配,徴税したフランク人のほか,シリアのヤコブ派,アルメニア人,また多くのムスリムが住んでいた。1144年ザンギーに占領され,西欧では第2回十字軍が召集された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報