えりも港(読み)えりもこう

日本歴史地名大系 「えりも港」の解説

えりも港
えりもこう

本町ほんちよう市街の北西方に位置し、太平洋に面する。昭和四〇年(一九六五)地方港湾に指定された。管理者はえりも町。近世、当地にはホロイツミ場所の会所が設けられ、会所前の湾入部が船掛り澗として利用されていた。「東蝦夷地場所大概書」には「澗掛場所西南受にて、船は七、八百石積なら三、四艘位、千石以上は弐艘位迄は入津澗掛相成る。春三月より夏秋は八、九月頃迄大概の時化にても船繋相凌、澗は小さけれ共宜敷澗也」とみえ、ほかにも「西南請 深一丈四五尺(中略)好き澗ニてヱトモよりハ此澗也」(「東行漫筆」文化六年四月一六日条)、「会所前砂浜入湾五六百石積ノ舩ハ岸ヨリ十四五間ノ内マテ入ヨキ澗ナリ此時モ大舩十一艘繋居タリ(野作東部日記)などと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む